- モニターアームを買ったのにVESA規格じゃなかった
- 背伸びしてエルゴトロンを買ったのにまさかアームをつけられないなんて
そんなせつない想いをしたことがありますか?
私はあります。笑
ここにたどり着いている人はだいたいそんな感じかもしれませんね。
ということで、VESA規格の穴がついていない4KモニターをむりやりVESA規格した方法を紹介します。
モニターに穴を開けずにVESA規格に対応できる外付けできるアイテム
知らない人のために紹介しておきますが、じつは以下のようにVESA規格のモニターアームに対応できる外付けのアイテムが販売されています。

こんな便利なアイテムがあるのになぜこれを使わなかったかというと、フレームが見えるのが嫌だったから。
とくに私はモニターの裏面が見える向きでレイアウトしているので、どうしてもこのフレームが見えるのが嫌だったんですよね。

フレームが見えても問題ないという人はこの後付けのパーツを使うのがかんたんで手取り早いです。
うちは激安の4Kモニターだったので最悪失敗してもいいかと思い挑戦しましたが、自分で穴をあけるのは何かとリスクもあるので。
モニターにVESA規格の穴をあける時の注意事項
モニターをVESA規格にするためには注意事項があります。
- 保証が効かなくなる可能性がある
- 失敗する可能性がある
- 工具と材料が必要
保証が効かなくなる可能性がある
モニターは自分で開けてしまうと保証が効かなくなることがほとんどです。
普通に使っていて壊れても、VESA規格の穴をあけているということで保証の対象外になる可能性があります。
失敗する可能性がある
穴の位置を間違ったや穴が大きかった程度のミスであれば先ほど紹介した後付けのアイテムでどうにかなりますが、壊してしまったらどうにもなりません。
今回のやり方は内部をあけるので、モニターが壊れてしまう可能性もあります。
そのため高級なモニターを使っていてなおかつVESA規格の穴を開けたいのであればとくに注意して下さい。
私は4Kとはいえ激安モニターだったので思い切って穴あけに挑戦しましたが、お高いモニターの人は穴をあけるより先ほど紹介他後付けできるアイテムを使った方が無難かと思います。
失敗したくないけどどうしても外付けが嫌なのであれば、フリマアプリなどで今のモニターを売ってVESA規格のモニターを購入するのもひとつの方法です。
つぎは絶対VESA規格のモニターを購入して下さいね。
工具が必要
使う物はあらためて詳しく紹介しますが、材料と工具が必要になります。
金物に穴をあけるので、電動ドライバーやインパクトドライバーは必須です。
VESA規格じゃないモニターにアームを取り付ける方法
リスクもあるため前置きが長くなりましたが、それではココからは実際にVESA規格用の穴を開けていきます。
用意する材料・工具
- 30mm角程度の鉄やアルミのプレート(厚み2-3mm程度)
- モニターアームの取り付け部分or型紙
- インパクトor電動ドライバー
- 上記用のキリ
- ねじタップ(ねじ穴の溝を掘る工具)
取り付ける前の準備
やりかたとしては、
- 金物にネジ穴を加工して
- モニターの背面のカバーに穴を開けて
- なかに金物をつけてアームのネジを止められようにする
という工程になります。

それじゃ、アームをつけられるようにしていこうか
まず、内部に仕込むアームのネジが止められる用の金具を作ります。
付属のアームのネジの径を調べましょう。


mm単位だと測り間違えることがあるので、公式サイトや説明書に載ってたらそれを確認する方が良いです。
今回使ったアームのボルトの径は4mmだったので、金物に4Mのネジ穴を加工します。
やり方はネジ穴より少し小さめのキリ(4mmのネジ穴なら3.3mm程度のキリ)で穴をあけて、ねじ切りタップというネジの溝を掘る工具を使います。





ねじ穴は斜めにならないように、真っ直ぐ穴を開けることを意識しよう
つぎにこの金具をモニターの内部につけて、外からモニター用のボルトで止めらるようにしていきます。
取り付け手順
はじめにモニターのカバーを外します。


種類によりますが、数カ所のビスを外して周りの溝に薄いドライバーや硬くて薄いプラスチックなどを突っ込んでテコの原理で外していく感じになると思います。
結構硬いので、フレームに傷がついてしまうかもしれません。
ある程度外したらスキマから内部が見えるので、カバーと本体が配線で繋がっている場合は外せそうなら外して無理そうならそのまま作業しましょう。
うちのは開けてみたら以下の画像のようにカバー側にも基盤があり配線が繋がっていたので、そのまま作業しました。


開けてまず確認しておかなければいけないのが、金物が入るスペースがあるかということ。
上の画像は持っていたL型の金物を使っていますが、本来は2cm角程度の金物が4枚つけれられるスペースがあれば大丈夫です。
最低でも金物を取り付けられるスペースがなければどうにもなりません。
カバーが外れたら、モニターアーム本体を取り付ける部分に合わせて穴用の印をつけます。


もしまだアームが届いてないのに先にVESA規格にしちゃいたい私のようなせっかちさんは、VESA規格の台紙を使ってください。


穴のサイズはモニターアームの付属のネジの径より多少大きめの穴で問題ありません。
ネジの頭が掛かれば止まるので。


正確さに自信がない場合は少し大きめに開けておいた方が良いです。
印のところにキリで穴を開けていきます。


4つ穴をあけたら台紙かアーム本体を当ててみます。


全部の穴に同時にネジが入ればOKです。
ネジが入るか確認したら、先ほど穴を開けたカバーの裏に穴同士を合わせてテープなどではります。
穴と穴の芯が合うように貼っておきましょう。


あとでネジで止まるので、テープは両面テープでもガムテームでもネジが止まるまでついていればなんでも大丈夫です。
最後にカバーを戻してモニターアームをネジで止めたら完成です。


ボルトが最後まで入らなかったら
内部のスペースが狭いと、ネジを締めきれないことがあるかもしれません。
その時は外側にナットをつければネジの部分を短くできますよ。





先にナットを付けてからネジを締め込めばOK
VESA規格の穴を開ける時のポイント
- モニターのカバー側の穴はの少し大きめ(M4のボルトなら5-6mm程度)に開ける
- カバーを外す時に多少の傷は諦める
- ネジ穴は真っ直ぐに
この辺りを気をつければVESA規格の穴を作れます。
ただ内部の構造によってはつけられない場合があるかもしれないので、その点だけ注意してください。



例えばカバー全体に基盤がついていたら、金具をつけるスペースがなくて難しいね
VESA規格の穴を自分であけるまとめ
VESA規格の穴を自分で作るにはリスクもあるので、高級モニターを使っている人はくれぐれも注意してくださいね。
失敗するとどうにもならないので、例えば今のモニターをフリマアプリなどで売ってVESA規格のモニターを買うなど、よく検討してからの方が良いです。
反対に、私のように激安モニターで失敗する可能性があってもフレームなしのモニターアームをつけたいという人は挑戦してみて良いかと思います。
作業範囲を確保できるモニターアームはやっぱり快適なので、無事にとりつけられますように!



でも自信がなかったらブランケットを使ったほうが無難だよ
コメント